今日はピメントンパウダーを使って作る『鶏肉のバスク風煮込み』をご紹介します。
バスク風といえば、ピーマンにトマト、ニンニクといった野菜に、特産のピメントンパウダーを使うのが定番ですが、実は欠かせないのが生ハムとタイム。
塩蔵肉の熟れた風味とハーブの香りが、料理全体の下支えとなってくれます。
食材を加えるごとに塩をしてソテーする。といったひと手間ひと手間を忘れずに。
ピメントンパウダーとは?
ピメントンパウダーとは、スモークをかけたパプリカのパウダーで、特有のコクのある甘み、薫香による奥深い味わいが特徴のスペイン料理に欠かせないスパイスです。
よく似たスパイスに”ピマンデスペレット”というものがありますが、これはバスク唐辛子のスパイスで厳密には違います。
ピメントンパウダーは辛みのあるもの(ピカンテ)と辛みのないもの(ドゥルセ)の2種類があり、ここではドゥルセを使っています。
このスパイスを使った料理は他に、タコのガリシア風やアヒージョなんかが有名ですね。
レシピ
・鶏もも肉(できれば骨つき)2本分 ・塩、黒胡椒 適量 ・玉葱 1/2個(140g) ・ニンニク 1片 ・赤パプリカ 1個(180g) ・ピーマン 5個(120g) ・トマト 中玉1個(150g) ・生ハム(スライス)20g ・ピメントンパウダー 10g ・トマトペースト 12g ・タイム 適量 ・白ワイン 50g ・水 100g
作り方
1.今日の食材たち。鶏肉は骨付きの方が煮込みの際に旨みが出て美味しく仕上がります。
まず最初に鶏肉に塩、黒胡椒をうち冷蔵庫に置いて馴染ませます。
2.食材をそれぞれカットしていきます。
・玉葱、パプリカ、ピーマン→それぞれ少し厚みを持たせてスライス。
・トマト→親指の爪ぐらいの大きさにざく切り。
・生ハム→1cm幅ぐらいの短冊切り。
・ニンニク→みじん切り。
3.オリーブオイルを引いた鍋にニンニクを香り出しし、玉葱、パプリカを入れたら軽く塩をうち、中火でソテーします。(炒めるようにソテーしながら甘みを出していく感じです)
しんなりしてきたらピーマンを加え、軽く塩をうったら同じようにソテーしていきます。
4.次に生ハム、ピメントパウダーを入れてソテーしながら香りを出したら、トマトペーストを加えて同じようにソテーして香りを立たせます。
(中火でソテーするため、鍋底には旨味がこびりついて茶色くなりますが、これが美味しさのポイントでもあるのでOKです)
5.次にトマトを入れます。トマトが崩れて水分が出るようにソテーしたら白ワインと水を加えてます。
6.鶏肉とタイムを入れたら、フタをして弱火で1時間ほど煮込んでいきます。
7.煮込めたら鶏肉を取り出し、煮汁を濃度がつくまで煮詰めてソースとします。
8.そうしたら盛り付けて完成です。
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