プンタレッラとは?
プンタレッラとはイタリア原産で、主にローマを代表する野菜。
旬になるとトラットリアのメニューに載り、地元のローマっ子に愛されています。
食べ方は、プンタレッラを細長くカットし、アンチョビとワインビネガー、EXVオリーブオイルで和えたサラダが定番で、それ以外はほとんど見かけません。
チコリの仲間で、ほのかな苦みと爽やかさ、シャキシャキの食感にみずみずしい味わいが特徴です。
こちらがプンタレッラ。長細い外葉に花茎が包まれるようになっております。
外葉はアクが強いと言われますが、一番外側の筋張っている部分以外は美味しく食べれるので捨てないで下さい。
この部分を繊維に沿うように細長くカットし、氷水に浸けることでクルッと丸まりシャッキシャキになります。
むしろこちらの方がプンタレッラの醍醐味です。
ちなみに、イタリアでは似た野菜に「カタローニャ」という野菜がありますが、これはプンタレッラが成長したもの。しっかりした苦みがあり、葉も少し筋っぽさが残るので火を入れて食べるのが一般的です。
旬はいつ?
プンタレッラの旬は12月〜3月頃。
春に花を咲かせるため冬から栄養を蓄えながら花茎部分が膨らみます。この膨らみが適度なサイズになったものがプンタレッラとして出回ります。
含まれる栄養素は?
プンタレッラにはビタミン、ミネラルが多く含まれている健康野菜ですが、美容や免疫力UP、視力低下予防の効果のあるβ-カロテンや美肌効果のビタミンC。
整腸作用のある食物繊維。血圧の上昇を抑え、高血圧の予防にもなるカリウムが特に豊富な野菜です。
更に、プンタレッラの魅力であるほのかな苦さは、ラクチュコピクリンと8-デオキシラクチュシンという成分によるもので、この成分は発熱や炎症を抑える抗炎症作用を持っています。
プンタレッラのローマ風サラダのレシピ
・プンタレッラ 1/8個分 ・塩、黒胡椒 適量 ・アンチョビ 1枚 ・ワインビネガー 5g (ここでは赤ワインビネガーを使用) ・EXVオリーブオイル 5g ・ペコリーノ ロマーノ 10g
このサラダは本来プンタレッラの色みの邪魔をしないよう、白ワインビネガーを使うことが多いですが、このサルディーニャ島のカンノナウというブドウ品種を使ったビネガーは酸味が非常にまろやかで、えぐみがなく、香りが良いのが特徴。
個人的にこのビネガーがあまりにも気に入り過ぎてサラダにはこれしか使わないため、ここでは赤ワインビネガーを使用しています。
作り方
1.プンタレッラは一番外側の大きく筋っぽい外葉を外し、それ以外は使います。
外葉は縦に裂くように細長くカットし、花茎部分も2mm厚ぐらいの食感が残るぐらいの厚みでスライスし、氷水に浸けます。
このまま少し時間をおくとプンタレッラが丸まりシャキシャキになります。
2.シャキシャキになったら水気を切り、塩、黒胡椒、ワインビネガー、EXVオリーブオイルの順に和えて味を調整します。
ここに塩気のあるアンチョビとペコリーノチーズを加えるので塩は控えめにしましょう。
3.お皿に盛り、アンチョビを細かくちぎって乗せ、ペコリーノ ロマーノを薄く削ったら完成です。
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